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私図書館3冊目 - 怪盗クイーンに月の砂漠を

こんにちは、緑風です。

 

さて今回は!めちゃくちゃ久しぶりの私図書館、読んだ本の紹介です!

実はですねえ、この企画いっぱい本読んでるなら別ブログ作ってそっちでやろう!!って思ってたんですけど……ブログ立ち上げはしたんですけど……このメインとの両立ができなくて……泣。一個も記事投稿してない。

ので他のはそっちでやろうと思ってたけどできてないしもう無理な気がするのであきらめてメインでやるか…って感じ!です!

 

 今回紹介したいのはこちら!!!

 みんな大好き怪盗クイーンです!!!!

怪盗クイーンシリーズ』(かいとうクイーンシリーズ)は、講談社青い鳥文庫より2002年から刊行されている、はやみねかおるによる冒険小説シリーズ。

怪盗クイーンシリーズ Wikipediaより

小学生の頃に青い鳥文庫を読み漁っていた人なら大体知っているはずです。名探偵夢水清志郎シリーズや都会のトムソーヤを書いたはやみねかおる先生の小説で、青い鳥文庫にしてはめちゃくちゃ分厚いことで有名(なのかな?)です。

 

で、今回おすすめしたいのが上にリンクをはった、怪盗クイーンシリーズ5冊目の『怪盗クイーンに月の砂漠を -ピラミッドキャップの謎 後編-』なんですけど、え?後編?

ですよね、そうなりますよね。でも私がおすすめしたいのは後編なんです。

 前編はこちらなんですけど、このピラミッドキャップの謎編というのはドイツにあるあべこべ城にあったピラミッドキャップという石を狙って怪盗クイーンやクイーンの支障である皇帝、ドイツの謎組織ホテルベルリン、国際刑事警察機構の探偵卿、考古学者のモーリッツ教授などさまざまな登場人物が集まってなんやかんやするお話です。

もちろん前編と後編でつながっているので後編だけ読んでもなんのこっちゃとなるのですが、個人的には後編がめちゃくちゃ面白いのです。前編の何百倍も。どのくらい好きかと言うと、私好きな本は何回も何回も読んで図書館で借りるより買ったほうが早いな、と思った本だけ買うんですけどクイーンはこの後編からしか買っていません。つまり家に前編がありません。後編だけ読んで満足しちゃうから…。

ネタバレになってしまうので簡単に言うと、前編はクイーンたちはピラミッドキャップを盗もうとするものの逃げる段になって落としてしまい、結局ピラミッドキャップは砂漠の埋まって行方不明…?というところで終わったんですよね。しかしそこで終わると思いきや、後編で持っていた人物が判明し、前編で関わっていた人たちがエジプトに集結して今回は一致団結するんです!なぜかというとピラミッドキャップの力が発動して怪盗を捕まえるだのなんだの言っていられなくなったから。だからこの巻は結構読んでいてみんなが仲良くしていてほっこりするんですよね…。珍しく恋愛模様が描かれていたりして。

 

この間久しぶりに読んでやっぱりこの巻クソ面白いな!と感動したんですけどなんでそう思うのかと言うと、スピード感とボケの挟まりがちょうどいいんですよね。

大体章ごとに登場人物が変わって話が進み、徐々にピラミッドキャップの謎が解けていく仕様になっていて、読んでいくごとのハラハラ感が半端ないんですよ。同じはやみね先生の夢水清志郎シリーズは9割くらい謎を泳がせておいて残りであまり納得いかない感じで謎解きをするのですが、こちらのクイーンはだんだんと明らかになっていくのがめちゃくちゃ気持ちいい…!伏線と言うのはあまりないもののえ~~そういう~~??みたいなことが多くてもうなんていうか斜め上から真実が降ってくるけどわからなくはない、みたいな…。しかもこの回はピラミッドというそもそもが謎のものを題材にしているのでどんな説明されてもおお~~それっぽい!みたいな感じになってるんだけどそこが上手い。どんなぶっ飛んだこと言われても納得してしまう。しやっぱり神秘的でスケール感マシマシなので読んだ後の爽快感がヤバイ。

そしてはやみね先生特有?の若干昭和入ってるであろうボケの数々(バリバリの平成生まれですが昭和の死語みたいなのを青い鳥文庫からめちゃくちゃ学んで育ってしまった…)。最初から最後までなんだったんだ?となる日本のハチャメチャドキュメンタリー番組制作陣堀越組、常にお調子者(?)のクイーン、そのクイーンをさらに上回るお調子者皇帝、なぜか挟まっていモーリッツ教授と探偵卿だけどコンビニ店員による漫才…もう読んでて面白いったらありゃしない。本編に関わらないけどこういう細かい面白いボケとかセリフが昔から大好きなのでこういうのが挟まれているとキャッキャしちゃいますね…。特にスフィンクスの目の前のピザハットでみんながどうするかで話し合っているところで、キャラメルマンの着ぐるみを着て決めポーズをとる皇帝を観光客がデジタルカメラでうつすくだりが大好きなんですよ…!読んでいてあ~~これこれ!!と叫んでしまいましたね。しかもこの巻は章題も面白くて!!!!目次だけでご飯3杯くらい食べれる。特に好きなのが「スフィンクスの視線は、ファーストフード店を見つめる(へぇ~へぇ~へぇ~!)」。こんなの面白いに決まってるじゃないですか。面白いんですよ!!!

と、こんな説明で全く伝わった気はしませんでしたがとにかく面白いので読んでみてください。児童書だし読んだことないと面白いと感じられるかはわからないですけど…。きっと私と同じように小学生の時はやみねかおるの世界を楽しんでいた人にはこんな話あったな!と懐かしくてしょうがないでしょう。ぜひ読み返してください。

というわけで今回は私図書館で怪盗クイーンを紹介しました!今夢水清志郎シリーズも一緒に読み返しているのですがなんと去年出たはやみね先生の本が今まで書いたシリーズとつながっている…?みたいな噂を聞いたのでとっとと読み終わってそっちを読みたいです!(しかし図書館に続きがあまりないのだった…) 楽しみすぎるな…

 

それではまた明日。