白昼夢

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私図書館 1冊目 - ぼくは本を読んでいる。

こんにちは、緑風です。

 

今授業の課題で、半年の授業が終わるまでに児童書を100冊読もう!というのをやっていて。ブックトークとかに活かせるから、っていう感じなんだけど対象年齢とかテーマとかを考えなきゃいけないのでけっこう本を選ぶのが難しくて。でも読まないわけにはいかないのでとりあえず図書館で面白そうな本を片っ端から借りてきて読んでいます。

それで、すごく久しぶりに児童書を読んだらものすごく面白くて。これを伝えたい!と思ったので私図書館と題して(後で恥ずかしくなりそうなタイトルだけど)記事で残してみようかなーと思います。

というわけで記念すべき1冊目はこちら。

ぼくは本を読んでいる。

ぼくは本を読んでいる。

 

ひこ・田中さんの「ぼくは本を読んでいる。」という本です。2019年に講談社から出版されています。

 

あらすじ

普段はあまり本を読まない小学生男子、ルカは自宅の本部屋で昔お父さんかお母さんが読んでいたと思われる本を発見し、こっそり読んでみることにした。幼馴染や転校生などの友達との会話や家族の会話も考え織り交ぜながら『小公女』や『あしながおじさん』を読み、いろいろなことを考えます。

 

私がこの本ですごいなと思ったのは、ルカが本を読んでいるところは実際にその本の文章が引用されていて、それに対してのルカのツッコミとともに話が進んでいくというところです。私は本を読みながらってほとんど現実のことは考えないんです。本の中の世界は本の中の世界だから、現実とは別でちっとも頭には出てこない。でもこのルカは一つの文章だったり、言葉に対してこれはどういう意味だろう、どうしてこう思ったんだろう、友達だったらどういうだろう…っていろいろ考えるんですね。それが現実もそうなのかわからないけど、本を普段読まない人はそうやって読むのかもしれない、って、読む人が主人公じゃなくて読まない人が主人公だからこそこうやっていろいろ考えるのが表に出てるのかなって思いました。

そして私は『小公女』も『あしながおじさん』も読んだことがないんですけど、一緒に実際に読んでいる気分になったしルカの読んでの考えが知れるからああそう思うんだっていうのが知れて面白かったですね。読書感想文とかこんな感じなんだろうな…。

この友達や家族との会話と読んでいる本からの気づきによってルカの視点がだんだん広くなっていくのが面白いと思いました。気になったことを調べたり、聞いてみたりするのが本によってさらに拡大されているというか。例えばわからない表現や感じは辞書やネットで調べたり、親に聞いて友達にも聞いてさらに返ってきた答えを調べたり。

あとルカのクラスにやってくる転校生は本をよく読んでいる子で、ルカは気になって『小公女』でわからなかった箇所を聞いてみるんですけど、訳者が違うということがあって。その時に互いにファックスで送りあってここはこうなんだ、ってやるんですけどこんな訳によっての違いとか、本を読むことによる知識の吸収?っていうんですかね、それを面白くストーリーで書いているのがこの本だなと思いました。

読者も面白くその知識を取り込めるしね…訳者による違い児童書でめちゃくちゃ細かくやるなんて思ってなかったからけっこう衝撃だったし昔の本だからこそできる技だな…と思いますね。

いや~~面白かったですね…やっぱ本読むの楽しいな…。

というわけで私図書館1冊目は「ぼくは本を読んでいる。」でした!皆さんもぜひ読んでみてくださいね!

 

それではまた明日。